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¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究では、極低温の遷移金属表面に弱く吸着(物理吸着)した分子,準安定状態の吸着サイトにトラップされた分子,あるいは,化学吸着分子の上に不活性ガスを数層吸着させ光・電子線誘起による表面反応の脱離生成物,解離生成物を赤外反射吸収分光(IRAS)により直接観測することを目的としている. 本年度は上記の目的に添って以下の研究を遂行した. (1)Pt(111)表面におけるCO酸化反応素過程の研究.低温表面において酸素原子・分子のさまざまな吸着状態を準備し,CO酸化反応における影響を研究した.さらに,25Kで酸素分子と多層のCO分子を共吸着させ,紫外光を照射することにより生成したCO_2をCOマトリックス中にトラップし,IRASにより同定することに成功した.(一部出版済み) (2)25KのPt(111)表面にNOを吸着さ,1層目はモノマーであること,2層目以降はダイマーが形成されることをIRASで明らかにした.(出版済み) (3)25KのPt(111)表面にメタン分子を吸着させ,ArFレーザー照射による解離反応をIRASで研究した.1層目のメタンの対称性がC_<3v>に低下すること,対称性の低下したメタンのみ光解離することを明らかにした.(出版済み) (4)20KのNi(100)表面に吸着したCO分子の低被覆率領域における吸着状態の変化について研究した.(出版中) (5)20KのNi(100)表面における不活性な原子/分子とCOの共吸着について研究した.(投稿準備中)
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