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環境ストレスにより誘導される抹消性インターロイキン6の生産機序

Research Project

Project/Area Number 07770046
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

高木 厚司  九州大学, 医学部, 助手 (30243934)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywordsエンドトキシン / インターロイキン6 / ノルアドレナリン / 肝門脈 / クッパー細胞
Research Abstract

1.肝門脈血液中のエンドトキシン(LPS)濃度の測定
i)慢性植え込みカニューレを肝門脈に挿入後第3-4日目に採血、血漿分離後、検体とした。最初に採取した検体はしばしばLPS濃度が高値を示し、カニュレーションの死腔や先端の細菌汚染が予想された。しかし、2回目以後のLPS値はおおよそ低値で安定する傾向が見られたため、実験開始直後のサンプルのみをデータから除外した。
ii)既知の標準LPS溶液を正常血漿中に加え、その回収率を算出した。その結果、検体を氷冷していた場合、その回収率は90%以上であったが、37度で10分間インキュベーションしてやると血漿中の添加した標準LPS量は、約1/3に低下してしまうことがわかった。血漿中には補体などのLPSを活性化する種々の因子の存在が報告されており、検体の温度管理がたいへん重要であることが明かとなった。
iii)肝門脈血液の安静時LPS濃度は、一般静脈血のそれと比較して約30%高値を示した。拘束ストレス負荷により肝門脈中のLPSレベルは拘束負荷30分後に基礎値の約3倍まで上昇したが、1時間の拘束を加えているのに関わらず、拘束開始1時間後には下がり始め、2時間後(拘束終了1時間後)にはほとんど基礎値に戻った。
2.肝クッパー(K)細胞のIL-6生産能を及ぼすノルアドレナリン(NA)の作用
i)K細胞の一次培養系を用いて、NAが、IL-6の生産に及ぼす効果を観察した。その結果、NAの濃度(10nM-100μM)に依存して、IL-6の生産量が増加した。しかし、その効果は最大でも基礎分泌量の約30%増加に過ぎなかった。(NA,10μM)。
ii)K細胞のLPS刺激によるIL-6の生産能は、用量依存的(1ng/ml-1μg/ml)に著明に増加した(約10倍)。さらに、NAの同時投与はこのLPSの効果を約30%増強した。
iii)上記の結果より、拘束ストレス時の抹消IL-6増加反応では、腸管由来のLPSが肝でのIL-6産生の直接因子となり、交感神経の終末より遊離されるNAが、増強因子となっている可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Takaki A.,et al.: "Is immobilization-induced plasma IL-6 elevation regulated by hepatic innervation?In:Liver Innervation,ed.T.Shimazu" John Libbey & Company Ltd.,London, pp.221-226 (1996)

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      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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