マウス接触光過敏症における抑制性Th2細胞のT細胞受容体の解析
Project/Area Number |
07770659
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
八木 宏明 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20242779)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | サプレッサーT細胞 / Th_2 / T細胞受容体 |
Research Abstract |
接触光過敏症(contact photosensitivity;CPS)は遅延型過敏症の一型であり、テトラクロロサリチルアニリド(TCSA)を光ハプテンとすることにより誘導可能である。このCPSは、光感作部皮膚に中波長紫外線(UVB)を前照射することによりCD4+の光ハプテン特異的サプレッサーT細胞(Ts)が誘導され感作成立が抑制される。我々は、Ts誘導マウス脾細胞をTCSA光修飾細胞で抗原刺激を行うことにより、99%がCD4+のフェノタイプを持ち、in vivoおよびin vitroにおいて抗原特異的な抑制活性を有し、高濃度にTsを含む細胞群(pulsed T cell;Tp)を精製し、またバイオアッセイをもちいて蛋白レベルでのサイトカイン産生パターンを調べたところTpが抗原刺激によりIL-4を産生し、また、TpよりmRNAを抽出しRT-PCR法により調べたところIL-4,IL-10のシグナルを認め、Th2としての性格を有することを示した。さらにTpのT細胞受容体(TCR)をマウスTCRVβに対する抗体を用いて調べたところVβ7とVβ13の2種類のクローンからなることがわかり一方の影響を除外したうえでin vitroにおいて調べたところVβ7を有するクローンに抑制活性があることがわかった。さらにこの抑制活性はIL-10に対する抗体を加えることで消失した。in vivoにおいてTs誘導マウス脾細胞を抗Vβ7抗体と補体で処理しナイーブマウスに投与したところ抑制活性が消失した。これらよりVβ7を有するT細胞が抑制活性を有しその活性はIL-10にある事を示し,このときTs投与マウスにおける惹起反応の抑制とリンパ節細胞内のVβ7陽性細胞数とに相関が見られた.またTpにおいてTh2タイプのサイトカイン産生を示すクローンはVβ7であることを確認した.
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)