水頭症治療用髄液短絡管に必要な生物学的および物理学的特性に関する研究
Project/Area Number |
07771095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
倉田 浩充 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (20240856)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 水頭症 / 髄液短絡管 / 素材 / 短絡管機能不全 / 劣化 / 生体反応 |
Research Abstract |
医療用シリコンは生体材料として汎用されており、脳神経外科領域でも水頭症に対する髄液短絡管に利用されている。しかし短絡管の断裂の原因となる劣化の問題、閉塞の原因となるシリコンゴムの生体に対する反応等、短絡管の素材が機能不全に関与することを報告してきた。 今回フッ素系高分子化合物であるFNYと現在短絡管に使用されているシリコンゴムとをカオリン大槽内注入水頭症ウサギを用いて生物学的及び物理学的特性の比較検討を行った。結果は前々年度に報告したラット腹腔内にシリコンおよびFNYプレートの移植実験に類似していた。つまり実際に髄液が短絡されている状態でもシリコンでは1週目よりリンパ球の集族が強く、異物型巨細胞の出現も多数見られた。さらに2、4週目にはその傾向が強くなり、線維芽細胞様の細胞も多数見られた。一方FNYでは1週目より細胞密度が少なく、リンパ球の出現はみられるも、集族は認めなかった。また異物型巨細胞の出現頻度も少なかった。 また物理学的特性では従来より短絡管に利用されているシリコンよりFNYは弾性率は低いが、引っ張り強度が強く耐久性はシリコンより高いと考えられた。また生体に移植後の経時的変化ではシリコンゴムでは徐々に弾性率が低下する傾向がみられたが、FNYでは経時的変化はみられなかった点より、FNYは経時的劣化が少ないことも示唆された。しかし実際に皮下を通し可動性を持たせるためにはさらに軟性が必要であり、FNYの硬性部分と軟性部分の配合の割合を今後検討する必要が残された。 FNYはシリコンゴムより生体反応の少なくかつ耐久性の面からも腹腔管機能不全を減少できる新しい素材となる可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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