Project/Area Number |
07771325
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
友政 宏 帝京大学, 医学部, 講師 (60211405)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 精巣上体 / システインプロテイナーゼ |
Research Abstract |
我々は16週令、20週令、24週令のラットを用い、正常群、片側の先天性異所性精巣群、両側の先天性異所性精巣群に分類し、それぞれの精巣上体におけるシステインプロテイナーゼの分布を検討した。システインプロテイナーゼの検出には抗カテプシンB抗体、抗カテプシンH抗体を用い、ABC法によりその分布を検討した。精巣および精巣上体の重量は週令がすすむにつれて異所性精巣群では相対的に低下傾向がみられた。正常群では、精巣上体頭部の主細胞の核上部にカテプシンBが強く分布し、精巣上体尾部の淡明細胞にカテプシンHの反応が強くみられた。一方、異所性精巣ラットでは精巣上体内を通過する精子は激減してゆき、それにともなって精巣上体各部位でのシステインプロテイナーゼの分布の相異は失われていき、特に尾部に特徴的に観察された淡明細胞リソゾームへのカテプシンHの分布が見られなくなった。精巣上体尾部におけるこうした変化は、淡明細胞そのものの消失によるのかあるいは単にシソゾーム酵素の活性の低下によるものなのかは不明であるが、これは精巣上体管を通過する内容物により精巣上体上皮の分布が変化しうること、異所性精巣の精巣にあたえる経時的な障害を示唆するものと考えられる。また正常では尾部に多数存在する淡明細胞は核上部に大きなリソゾームを含む細胞であり、その役割は充分には知られていないが、今回の検討の結果からは何らかの形で精子の一部を分解、吸収しているのではないかと考えられる。
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