産婦人科領域における超音波組織性状診断に関する研究
Project/Area Number |
07771354
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 浩一 東京大学, 医学部(病), 助手 (10262015)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 超音波組織性状診断 / 加振映像法 / 摂動波 |
Research Abstract |
(1)加振映像法については、平成7年度に加振装置と超音波受波装置が一体となったプローブが実用化され、またさらに測定精度を向上させた組織の硬度マップの作成 (2)ポンプ波法に関しては、基本的なシステムはすでに平成6年度までに完成しており、胎盤での臨床応用の可能性の検討に入っている。本法では、ポンプ波によって得られるパラメータとして位相シストパラメータ、位相変化パラメータ、反射率変化パラメータの3種類のパラメータを考察した。一方胎盤は、通常の超音波検査では、妊娠週数の進行とともにその超音波画像も変化し、これに大してGradingを行って胎児肺成熟や胎盤機能などと比較する試みもなされた(Grannum)が、内容が定性的にも定量的にも必ずしも明確でなく、臨床的な有用性については否定的であった。胎盤は梗塞が完成するとその部位は線維化して硬くなると考えられ、その初期病変を、組織構築の変化として圧力摂動波によって検出できないかと考えた。正常経膣分娩された7例のヒト胎盤組織を対象とし、病理学的所見とポンプ波によって得られる各パラメータの分布像との比較を行った。3例では肉眼的に梗塞ないしは線維化と思われる部分が存在したが、そのうち1例では位相シフトパラメータにより明瞭に検出可能であった。また、残り4例のうち1例には病理学的に絨毛膜下の梗塞及び血栓が認められたが、これは反射率変化パラメータにより周囲よりやや低値をとる像として検出可能であった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)