Project/Area Number |
07771790
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
行谷 弥 昭和大学, 歯学部, 助手 (20245806)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 球状フィラー / コントラクションギャップ / コンポジットレジン |
Research Abstract |
本研究では現在市販材料のうち2種類でのみ用いられている球状フィラーに着目し、その配合量および重合起媒量と象牙質窩洞辺縁適合性の相関を検討した。試作コンポジットレジンはUDMAをベースレジンとし、これに2種類の径を持つ球状フィラーを各量で配分して調製した。これら試作コンポジットレジンの象牙質に対する接着性能は、コントラクションギャップ幅を計測することによって評価した。その結果、コンポジットレジンの球状フィラー含有量が80.5重量%でコンストラクションギャップの形成が完全に抑制され、完全な象牙質窩洞辺縁適合性が得られるものの、この量を超えてフィラーを配合させるとギャップが形成され、その幅が一次相関的に増大する事実が確認された。さらに、重合起媒の添加量によっても、辺縁適合性は有意に影響されなかった。すなわち、球状フィラーを多量に配合することは、コンポジットレジンの中心方向への収縮応力を助長する効果があると推測された。しかしながら、コントラクションギャップフリーとなる80.5重量%フィラーを含有する試作コンポジットレジンは流動性が高く付形操作が困難であるため実際に充填用としての使用は不可能である。元来、球状フィラーは高密度配合が可能であり、さらに流動性が高いために加圧によって菲膜厚さを調節しやすいレジンセメントなどへの応用も容易であるという利点を有しているが、今回コントラクションギャップフリーであることが確認された球状フィラー含有試作レジンについては、窩洞適合性を劣化させることなく粘性を高めて充填用コンポジットレジンとして操作性を改善し臨床への応用を検討する予定である。
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