CT画像と6自由度顎運動解析による咀嚼運動中の顎関節空隙の定量的評価
Project/Area Number |
07771909
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
宇佐美 博志 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (00231176)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 顎関節三次元再構築 / 6自由度顎運動測定 / 顎関節空隙 |
Research Abstract |
はじめに:平成7年度の研究計画は,健全有歯顎者のCT撮影から顎関節形態の再現および咀嚼運動中の顎関節空隙の様相を定量的に評価する予定であった.しかし、スライス方向を体軸位とすると両側の顎関節像を一度の撮影で捉えられるものの、頭位の位置づけにより顆頭の頭頂部付近で形態が一部欠落するため、最も観察したい部位の顆頭運動が不明確になり初頭の目的を達することができなかった.そこで、欠落部位を補うためにコンピュタ-上で3次元的に形態データをスプライン補間して顆頭を再現することを考察し、本年度はその精度について検討した 研究の方法:乾燥頭蓋骨3体について三次元形態測定器を用いて顆頭の頭頂部から下方15mmの範囲の表面形状を0.5mm間隔で実測した.次に骨をスライス厚2mm、スライス間隔1mmでCT撮影し、再構築した形態をスプライン補間した後、実測値の形態と重ねあわせて比較した.精度は、前頭面、水平面、矢状面の各断面ごとに求めた. 結果とまとめ:精度は、前頭面で平均0.45mm、水平面で0.37mm、矢状面で0.33mm、総平均は0.38mmであった.この値は、単純断層撮影から再構築した他の報告の精度と比べても小さく、作業側顆頭運動のような微細な動きに対しても充分に再現可能である.また、CTによる再構築は今後、画像のデジタル処理がさらに向上することにより、その精度に期待できる.
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Report
(1 results)
Research Products
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