夏期における室内気流の評価に関する研究-天井及び床吹きだし気流の快適性に関する実験的研究-
Project/Area Number |
07780007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
久保 博子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助手 (90186437)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 室内気流 / 温冷感 / 快適感 / 皮膚温 / 気流感 / 暴露部位 |
Research Abstract |
夏期のオフィス環境等の室内空間における、温熱的快適性と人体への気流の影響検討することを目的とする研究一環として、空調設備の気流の吹き出し方式の違いによる人体の温熱的快適性への影響を明らかにすることを目的として実験を行った。 人工気候室にて夏期のオフィス環境を想定して、気温25℃、27.5℃、30℃の3段階を設定し、相対湿度50%一定とした。気流は3室の人工気候室を用い、「天井吹きだし」「床吹きだし」「壁面吹きだし」の3条件とし、気流速度は被験者の位置で0.2〜0.3m/sの微弱気流とした。夏服着用の健康な平均的体格の青年女子を被験者とし、実験中はパソコンのによる数値入力作業を科し、各温熱条件に60分暴露した。測定項目は生理的反応として皮膚温14点、心理的反応として温冷感、快適感、気流感等とした。 (1)平均皮膚温は、吹き出し方式別に検討すると、壁面吹き出しが最も低く、天井吹き出し、床吹き出しの順に低くなる。これは、皮膚温が気流による人体の暴露面積の影響で暴露面積が大きい方がより低下することが考えられる。 (2)全身温冷感は、顕著な差は認められないが、気温25℃では床面が、27.5℃及び30℃では天井吹き出しが最も涼しい側の申告である。 (3)快適感は、気温25℃では壁面吹き出しが、27.5℃及び30℃では天井吹き出しが最も快適と申告され、天井吹き出しでは「やや涼しい」方が、床吹き出しでは「どちらでもない」で最も快適と快適された。 (4)どの気温でも天井吹き出しが「好きな」「満足した」と評価された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)