Project/Area Number |
07780032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 真由子 新潟大学, 教育学部, 講師 (60241197)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 高齢者 / リハビリテーション / 身体機能回復 / Barthel Index |
Research Abstract |
平成7年度は、10名の入院患者に対して1名につき平均約3カ月間にわたる追跡調査を実施した。通院患者への意識調査に関しては予備調査を実施し、現在は本調査へ向けて被験者の属性調査ならびに質問項目の再検討を行っている。本報告では、10名の入院患者についての調査結果を中心に述べる。 1.身体機能回復状況;発症時からのリハビリテーションカルテ、ならびにBarthel Index(B.I.)の評価基準に基づいて生活基本動作の自立度を理学療法士の協力を得て調査した。その結果、調査後の1ケ月間で30%以上自立度が上昇した者5名(A群)、ほとんど変化がみられなかった者5名(B群)であた。 2.リハビリテーションに対する意識調査;リハビリテーションに対してA群とB群の意識に異なった傾向が見受けられるかどうか調査した結果、両群間に有意差はみられなかった。しかし、A群の被験者の方がリハビリ室以外でも自主的に訓練を続けるなど、積極的な行動が伴う傾向にあった。 3.生活意識調査;生活意識全般について、申請者による聞き取り調査を実施した。その結果、両群間に有意差はみられなかったが、A群の被験者の特徴として次の点があげられた。【encircled1】具体的な目標がある。【encircled2】人との交流を好む。【encircled3】「生きがい」がある。また、経時変化をみるとA群の被験者の方がプラスの回答が増える傾向にあった。 4.理学療法士の見解;被験者のリハビリテーションに対する姿勢を評価してもらった結果、A群については被験者の自己申告とほぼ一致した見解が得られた。また、PTとのコミュニケーションも円滑に行われていた。 今回の結果は、限られた被験者数のものであるだけでなく、発症時期や症状などを統一することができなかった。今後は一般化できるように他機関にも調査を要請し、通院患者も含めてサンプル数の増加を図る計画である。
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