学校数学における「教室文化」の形成過程に関する実証的研究
Project/Area Number |
07780178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大谷 実 金沢大学, 教育学部, 助教授 (50241758)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 教室文化 / 授業過程 / 算数・数学教育 |
Research Abstract |
本研究は「教室文化」の形成過程それ自体を,実際の授業の直接的データの質的分析により究明することを目的とし,熟練した2名の教師による算数・数学の授業を1年間にわたり参与観察し,それぞれの授業における「教室文化」が,教師と児童・生徒との相互作用的作業によって構成され,維持される様態を,「構成的エスノグラフィー」という質的研究方法を用いて実証的に接近した。 この目的を達成するために,調査対象として,2つのクラス(金沢大学附属小学校第6学年,同附属小学校第1学年)を設定し,週2回の割合で1年間,断続的に参与観察した。具体的には,2か月間の授業のプロトコールから,特に教師が相互作用を執拗にネゴシエ-トする場面や,児童・生徒の授業参加する上でのルール違反が制裁される場面に注目することにより,「教室文化」の特質とその形成過程に関する仮説を抜き出した。次に,これらの仮説を以後の授業の相互作用において説明できるかを吟味しながら,当初の仮説を修正・棄却し,より妥当性のある命題に洗練していった。 この実証的調査研究によって,それぞれのクラスにつき,「教室文化」の形成上,影響があると考えられる教師と児童・生徒との相互行為の特徴の一端が見いだされた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)