Project/Area Number |
07780648
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三好 美咲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40240725)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | Xdll / ホメオボックス遺伝子 / アフリカツメガエル |
Research Abstract |
本研究では、アフリカツメガエルXdllホメオボックス遺伝子の構造と機能の検定を行った。 1)抗体の作製; Xdllタンパク質を特異的に認識するポリクローナル抗体を作製した。cDNAのうちタンパク質をコードする部分をグルタチオンSトランスフェラーゼ遺伝子につないだ融合遺伝子を作製し、大腸菌により融合タンパク質を発現させた。このタンパク質は不溶分画に検出され、可溶化させることが困難であったため、SDS-PAGEによりこれを精製し抗原としてウサギに免疫した。この抗血清を、抗原を用いて精製し、Xdllタンパク質のN端、ホルオドメイン、C端の広い領域にわたって認識する特異的な抗血清を得た。 2) Xdllタンパク質の検出;Whole-mount immunostainingの手法により、上記抗血清を用いてアフリカツメガエル初期胚におけるXdllタンパク質の分布を調べた。神経胚期には鼻プラコードにおいてシグナルが検出され、尾芽胚期には前脳、鰓弓、セメント腺、耳胞に存在が確認された。これらの分布はWhole-mount in situ hybridizationにより調べたmRNAの分布とよく一致していた。またパラフィン包埋による切片を作製して観察したところ、これらの組織においたXdllタンパク質は核内に局在していた。これはXdllが実際に転写因子として機能していることを示唆している。 3) mRNAのectopic expression ; Xdllの機能を解析するため、cDNAを発現ベクターに組み込み、卵にマイクロインジェクションすることによりXdllを過剰発現させた。インジェクションしたプラスミドからの転写は嚢胚期よりはじまり、神経胚期から尾芽胚期にかけて、胚あたり内在性のmRNAの約100倍以上の過剰発現を引き起こした。その結果は現在解析中であるが、頭部の形成に異常をおこしたり、体表に色素を多く含んだ膨出が多数観察され、これらの部位ではXdllが特に過剰に発現していることが確認できた。
|