ラフトカルチャーによる口腔がんの浸潤・転移活性の評価と転写因子E1A-Fとの関連
Project/Area Number |
07807165
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
進藤 正信 北海道大学, 歯学部, 助手 (20162802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤永 恵 札幌医科大学, がん研究所, 教授 (10045338)
千葉 逸朗 北海道大学, 歯学部, 助手 (50250460)
安田 元昭 北海道大学, 歯学部, 助手 (90239765)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 口腔扁平上皮がん / マトリックスメタロプロテアーゼ / E1AF / ラフトカルチャー / 浸潤・転移 |
Research Abstract |
1 口腔扁平上皮がんの浸潤・転移活性を評価する目的で、2種類の異なったコラーゲン(1型コラーゲンのみ・1型+4型コラーゲン)を担体としたラフトカルチャーを行った。使用した細胞は口腔扁平上皮がん由来細胞株HSC3、Ca9.22を用いた。 2 Northern blottingではHSC3は、MMP(Matrix metalloproteinase)1(間質型コラゲナーゼ)およびMMP9(Gelatinase B)とets-oncogene familyに属する転写因子E1AFのmRNAの発現が顕著だったが、Ca9.22はそれらの発現はほとんど示さなかった。 3 両細胞とも、1型コラーゲンゲルのみでのラフトカルチャーでは浸潤する傾向は示さなかったが、HGF(Hepatocyte growth factor)を産生するMRC5 fibroblastをゲル中に混じると、HSC3細胞はゲル中に浸潤した。しかし、Ca9.22はMRC5を加えたラフトカルチャーにおいても浸潤する傾向は認められなかった。 4 さらに、HGFで刺激すると、HSC3はE1AFの転写の亢進が認められ、MMP1、MMP9の転写亢進も認められたが、Ca9.22は反応を示さなかった。 5 MRC5を加えないコラーゲンゲルを用いたラフトカルチャーにおいても、HGFを培地に加えることで、HSC3は浸湿性の増殖を示した。 6 Ca9.22をファイブロネクチン処理すると、Northern blottingでMMP2の転写が亢進した。しかしMMP1、MMP9には著名な変化は認められなかった。ラフトカルチャーにおいては、Ca9.22/ファイブロネクチン処理したものでは、1型コラーゲンには、浸潤傾向を示さなかったが、1+4型コラーゲンでは浸潤性に増殖した。 7 口腔扁平上皮がん手術摘出材料より初代培養したがん細胞がん細胞を、同様にラクトカルチャーを行い検索した。膨張性の発育を示した腫瘍細胞では、ほとんどゲル中への浸湿傾向は認められなかった。頚部リンパ節転移巣から分離した腫瘍細胞は著しい浸潤傾向を示し、とくに1+4型コラーゲンで顕著だった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)