Project/Area Number |
07F07002
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Sociology/History of science and technology
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
斎藤 憲 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NATHAN Camillo Sidoli 大阪府立大学, 人間社会学部, 外国人特別研究員
SIDOLI Nathan C. 大阪府立大学, 人間社会学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 古代数理天文学 / 中世数理天文学 / 文化伝承 / テオドシオス / メネラオス / プトレマイオス / 球面論 / アッ=トゥーシー / 国際研究者交流 / オランダ:フランス |
Research Abstract |
研究の第2年度は,ギリシア・ローマの数理天文学の中世への伝承の諸相を検討する作業を継続した.第1年度に検討したテオドシオス『球面論』のギリシア語テクストに関しては,論文を仕上げてArchive for History of Exact Science誌への掲載が決定した.また第1年度において図版と証明の議論との関係を検討した成果を,2009年1月でワシントンDCで開催されたの米国数学会年会においてシドリが発表した.その後プトレマイオスの『アルマゲスト』の諸写本における図版についての検討を開始し,現代の図形の描画やその理解とは大きく異なる特徴,図版の伝承を特定する上での手がかりになる特徴などを見出した.これらの成果は年度内に論文の形で完成するに至らなかったが,2009年7月にブダペストで開催される国際科学史技術史学会においてシドリが研究発表を行なう予定である.また,アナレンマをはじめとする古代ギリシアにおける数学上の技法に関する検討も同時に進め,ギリシアの解析における解の存在条件に関する論文をほぼ完成させることができた.またシドリは斎藤との共同研究と並行して,アラビア語でのみ残存するメネラオスの『球面論』写本の収集,比較検討をすすめ,写本の系統を整理して校訂版作成のための必要な準備を終えることができた.校訂作業にはテクストの長さに比例する時間が今後必要であるが,近い将来に一冊のモノグラフとしてメネラオス『球面論』の校訂・翻訳・注釈を完成させる見通しを得ることができた.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)