大規模地震アレイ観測(NECESSArray計画)による中国東北部の地震学的研究
Project/Area Number |
07F07040
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川勝 均 The University of Tokyo, 地震研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白 玲 東京大学, 地震研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 中国大陸 / 地震波異方性 / S波スプリッティング / ベトナム |
Research Abstract |
目的:中国東北部に巨大稠密な広帯域地震計アレイを展開する日中米の国際共同研究計画(NECESSArray計画:日本側代表は受入研究者)が進行中である.特別研究員の白玲さんは,この研究計画の中で以下の二つの役割を担うことが期待されている:(1)日本側の研究者として観測網設置の準備・調整に関わること,(2)中国大陸の地殻・上部マントル構造解析.(1)に関しては,日本チームは機動観測点の3分の1にあたる40点ほどの設置・維持を期待されているので,そのための観測機器の調整などをおこなう.(2)に関しては,S波のスプリッティング解析から,大陸下の地震波異方性構造を明らかにし,地殻・マントルダイナミクスに制約を与える. 20年度の成果: (1)S波異方性解析手法開発:四川地震など影響により観測開始が一年遅れたため,NECESSArrayのデータが出始めるのは2009年の秋以降である.データ解析手法の確立もめざし,既存のベトナムでの機動観測のデータを使ったS波異方性の解析を行った.解析結果を,国際誌(Phys.Earth Planet.Inter.)に発表した. (2)中国大陸の異方性の解析:地震研究所海半球観測研究センターが所持する中国大陸内の広帯域地震観測データと,IRIS観測網のデータを解析し,中国東部の異方性解析を行った.その結果北京観測点下などで,異方性構造が2層あるとするとデータと整合的であることが示され,大陸リソスフェア内の異方性とアセノスフェア内の異方性があるモデルで解釈できるとした.成果は,Tectonophysics誌に投稿され,現在審査中である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)