Project/Area Number |
07F07059
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
寺田 眞浩 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAHADI Nirmal Kumar 東北大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 不斉合成 / 有機触媒 / 塩基 / 基質認識 / Henry反応 / グアニジン / 不斉触媒 / アミン |
Research Abstract |
高い活性と選択性の獲得を目指した新規触媒の設計開発は、真に有用な高度分子変換が切望されるプロセス開拓においてその重要性は高い。受入研究者はこうした要請に応えるべく、基質認識能を備えた有機分子触媒による高度分子変換反応の開発研究を進めている。Bronsted塩基は有機合成化学において官能基炭素分子の最も基本的な活性化剤の一つとして用いられてきたが、触媒としての利用はこれまであまり関心が払われてこなかった。有機強塩基として用いられているグアニジンに着目し、これに軸不斉を導入するという前例の無い分子設計により高い対称性を有するグアニジンの非対称化に成功し、優れた不斉触媒として機能することを明らかにしている。本研究は受入研究者が開発した新規軸不斉グアニジンの特徴を最大限に引き出すべく、本触媒が適用可能な分子変換反応の拡充を目的とし、イミンとニトロアルカンとの反応によるアザHenry反応の開発を検討した。アルデヒド由来のイミンであるアルジミンとニトロメタンとの反応において軸不斉グアニジン塩基を用いた場合は、低いエナンチオ選択性で、中程度の収率でしか生成物を得ることはできなかった。一方、ケトン由来のイミンであるケチミンとのニトロアルカンとの反応では、軸不斉グアニジン触媒による不斉触媒化の前段階の検討として、アキラルなグアニジン塩基であるテトラメチルグアニジンを用いた結果、高収率で4級炭素を有するアザHenry反応生成物を得ることに成功した。この際、ケチミンの保護基の選択が重要で、ボスホリル基が最も優れていることを明らかにした。
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