Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
本研究は,養殖クルマエビに多大な被害を出しているクルマエビ急性ウイルス血症原因ウイルス(WSSV)の感染予防を目的とした。WSSVのエンベロープ構成タンパクであるVP-28のリコンビナントタンパクを作製して,サブユニットワクチンとしての効果を明らかにした。さらに,新たな高感度検出法と防除法を確立するために,LAMP法とRNA干渉法を開発し,その有効性を明らかにした。現在,エビ類の養殖で最も大きな問題となっているのは,WSSV,IHHNV,TSVおよびYHVの4種のウイルス病である。これらのウイルスの高感度・定量検出のためのLAMP法を世界に先駆けて開発した。これにより,今までウイルスの検出に2-3時間必要であったが,1時間に短縮された。LAMP法は簡便な方法でもあるので,今後広く世界的に使われると予想される。 WSSVの感染予防のために,VP28に対するサブユニットワクチンとRNA干渉法のためのdsRNAを作製して,その効果を確認できた。これにより,新たな予防方法が確立された。さらに,これらの予防方法の作用機作を明らかにする目的で,クルマエビの免疫関連遺伝子について探索した。その結果,世界で初めて甲殻類からtumor necrosis factor遺伝子を発見して,その構造と機能を明らかにした。エビ類に特有といわれるanti-LPS factorも発見して報告した。これらの遺伝子のノックダウンを行うことで,機能を明らかにした。
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