Project/Area Number |
07F07453
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高田 穣 Kyoto University, 放射線生物研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SABERI Alihossein 京都大学, 放射線生物研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2007: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | ファンコニ貧血 / DNA修復 / FANCD2 / FANCI |
Research Abstract |
新規に同定されたファンコニ貧血原因遺伝子FANCIは、キーファクターであるFANCD2と会合し、I-D2複合体として存在している。DNA障害後、FANCD2、FANCIともにコア複合体によってモノユビキチン化され、核内にてフォーカスを形成し、DNA修復に機能する。FANCIとFANCD2はお互いのモノユビキチン化に必須であるが、その詳細な分子機構は明らかではない。FANCIはATRによりリン酸化される候補サイトを少なくとも10程度持っている。我々は、FANCIのノックアウトDT40細胞株を作製してFANCIの発現系を構築し、リン酸化候補部位変異体を発現させ、その機能解析を行った。 (1)FANCIのモノユビキチン化サイト近傍の6カ所のSQモチーフをすべてAQに置換したところ、その発現細胞はシスプラチンに高感受性であり、FANCD2とFANCI自体モノユビキチン化されなかった。 (2)同じく6カ所のSQサイトをDQに置換したところ、FANCD2とFANCIは構成的にモノユビキチン化され、FANCIは核内でDNAダメージをしなくてもフォーカスを形成し、しかもクロマチン分画に検出された。 (3)フォスタグを使用したウェスタンにより、これらの候補部位が実際にリン酸化されることがわかった。 以上の結果より、FANCIのリン酸化がDNA障害後のファンコニ経路の活性化スイッチであると考えられる。
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