Project/Area Number |
07F07625
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Plant pathology
|
Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
光原 一朗 National Institute of Agrobiological Sciences, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 主任研究員
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JIAO Feng 独立行政法人農業生物資源研究所, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 外国人特別研究員
JIAO F 独立行政法人農業生物資源研究所, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 外国人特別研究員
JIAO F. 独立行政法人農業生物資源研究所, 植物科学研究領域・植物・微生物間相互作用研究ユニト, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2007 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 過敏感反応 / プログラム細胞死 / シアン / エチレン / タバコモザイクウイルス / 病害抵抗性 |
Research Abstract |
いもち病菌接種イネにシアンを添加することでいもち病による病徴が軽減されるとともに、いもち病菌の増殖も抑制されることが明らかとなった。シアン及びエチレンの前駆体であるACC添加にも同様の効果が認められたが、エチレン発生剤であるエテホン処理では効果が認められなかった事から、ACC経路で発生するシアンこそがイネいもち病抵抗性に重要である事が示唆された。 タバコおよびイネを材料として、シアン内生量の簡便な定量法を確立した。TMVに対する抵抗性遺伝子N遺伝子を持つタバコ植物にTMVのN遺伝子に対応するエリシター成分であるP50遺伝子を誘導的に発現させることにより、同調的に過敏感反応を誘導できる系を確立した。この系を用いて過敏感反応に先だってシアン内生量が増加することが確認された。また、遺伝子ノックアウト法によりACC経路のエチレン・シアン生成が抑制された形質転換植物を作製した。得られた形質転換体の中には、TMV感染によるHRにおいてもエチレン放出が検出されなくなる系統が複数存在していた。 さらに、ACC経路のエチレン・シアン合成を正に制御すると考えられているMAPキナーゼ(WIPK, SIPK)の細菌病抵抗性における機能を解析するために、それぞれのMAPキナーゼ及び両方のMAPキナーゼが機能しなくなった形質転換タバコ植物を用いて親和性及び非親和性の2種のタバコ立枯病(Ralstonia solanacearun)に対する応答を調査した結果、立枯細菌病とタバコ植物の組み合わせにおいて、2つのMAPキナーゼの少なくともどちらかが存在することが、過敏感細胞死には必要であるが、抵抗性応答の一部には必須ではなくMAPキナーゼ非依存的な応答のみによって立枯菌に対する抵抗性は誘導可能であることが示された。
|