大腸菌mRNAエンドリボヌクレアーゼの活性調節機構
Project/Area Number |
07F07732
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
米崎 哲朗 Osaka University, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEMIRE Sebastien 大阪大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
SEBASTIEN Lemire 大阪大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | RNase LS / エンドリボヌクレアーゼ / rn1A / rn1B / dmd / 大腸菌 / T4ファージ / rnlA / rnlB |
Research Abstract |
大腸菌K12株のrn1Aとrn1Bこ相同な遺伝子として、大腸菌0157株のプラスミドpOSAK1に存在する1soAと1soBをクローン化してK12株のΔrn1AB変異体に導入したところ、野生型と同様にT4ファージdmd変異体の増殖を阻害した。したがって、1soAと1soBはrn1Aとrn1Bの機能ホモログであることが判明した。同様に、発光バクテリアが有するrn1Aとrn1Bの本目同遺伝子もクローン化したが、dmd変異体の増殖阻害活性は示さなかった。発光バクテリアの増殖は10〜20℃か至適であるので、相同遺伝子がコードするタンパク質は大腸菌の生育温度30〜37℃で失活している可能性が考えられる。 RNase LSとdmdの関係のように、T4ファージファミリーの宿主特異性を決定する仕組みをさらに深く探索するために、Tulouse大学に保管されているT4ファージファミリーコレクションについてdmd領域の塩基配列解析を行ったところ、いくつかのものはdmd様遺伝子をもたないにも関わらずK12株で増殖可能であることがわかった。そこで、相補性テストによってDmdの機能ホモログを探索したが検出できなかった。このことはDmdのようなトランス因子が関与しないRNase LS活性調節機構の存在を示唆する。 T4ファージファミリー宿主特異性という観点において過去70年間の研究歴史で見落とされていた事実を発見した。T6ファージは同じK12株で共に野生型として利用されているMG1655では増殖可能であるのに、W3110では増殖できない。その理由は大腸菌表層に存在するT6の吸着タンパクTsxがW3110では殆ど発現していないためであった。発現の違いをもたらす原因は転写因子Crpが両株間で1アミノ酸置換しているためであることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)