Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Research Abstract |
従来の騒音抑制問題においては,各音源を点音源として定義していた.しかし,実際に存在する騒音源は,比較的大きな体積を有する三次元騒音源であり,その構造振動とそこから放射される騒音を正確にモデリングすることなしには,十分な制御効果は期待できない.この問題を解決すべく,本研究では,Active Structural Acoustical Controlの立場から,三次元騒音源に特化した静粛化手法の開発を目的とする.今期の研究概要を以下にまとめる. (1)三次元騒音源から放射される騒音現象は非常に複雑なものとなる.本研究では,振動放射音を比較的簡単な直交因子の和によって表現する手法を提案しているが,今期はその因子の空間的パターンの計算に必要な振動モード数について検証した.この結果は,当該因子をフィルタリングする場合に必要なセンサ数を決定するのに必要な情報となる. (2)振動・騒音問題の現場において頻繁に問題となるのは,振動と音が連成するシステムである.そこで,当該システムにおける直交因子の形状を,鏡像原理を基に推定した.ここで得られた知見は,閉空間内における静粛化制御系の構築に必要なものとなる. (3)これまでに設計した要素,すなわち,(i)永久磁石自身が振動子となるムービングマグネット方式のアクチュエータ,(ii)MEMS技術による超小型加速度計を用いた直交因子フィルタ,(iii)三次元騒音源を制作し,それぞれの特性を評価した.今後,これらを用いることで,三次元騒音源を対象とする能動静粛制御に関する実験を行い,当該手法の有用性を明にする.
|