ヘテロ芳香環の直接アリール化に基づく機能性オリゴアレーン類の合成
Project/Area Number |
07F07829
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊丹 健一郎 Nagoya University, 理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JOIN Benoit Alexandre 名古屋大学, 理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2007: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 遷移金属触媒 / 炭素-水素結合 / 芳香族化合物 |
Research Abstract |
当研究室では、既に芳香環やヘテロ芳香環の炭素-水素結合を直接アリール化できる新しいロジウム触媒を開発している。材料科学分野における最も重要な構造単位のひとつであるビアリール骨格を合成化学的に最も理想的な触媒的直接変換によって構築した意義は大きいが、基質適用範囲のさらなる拡大と光電子機能を有する化合物群の合成への応用展開が課題であった。本研究では、上記二つの課題に取り組む。 H20年度は、ヘテロ芳香環の直接アリール化反応に有効な新しいイリジウム錯体触媒の開発に成功した。イリジウム上の補助配位子としてPCy_3が特異的に優れた配位子であることが明らかとなり、等モル量のヘテロ芳香族化合物とヨウ化アリールでの効率的カップリングを実現できた。ヘテロ芳香族化合物としてはチオフェン、フラン、ピロール、インドール、ベンゾチオフェン類を用いることができる。重水素標識しか基質を用いた競争実験においては同位体効果(k_H/k_D=1.9)が観測された。マルチプルアリール化も可能な触媒系であり、拡張π電子系の迅速合成に有効である。これまでIr錯体はC-H結合アリール化触媒としてほとんど用いられてこなかったが、今回の結果はその潜在能力を十分に示すものといえる(Angew.Chem.2009,"Hot Paper")。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)