マイクログリアによるアポトーシス細胞の認識と貪食機構
Project/Area Number |
07J00144
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中原 匡咲 Osaka University, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | マイクログリア / アポトーシス / 貪食 |
Research Abstract |
脳は多くの細胞死が観察される場所であり、発生初期の形態形成からニューロンのネットワーク形成時に至るまで、様々な時期や領域で大量の細胞死が起こっている。マイクログリアはこれらの死細胞を速やかに貪食することで、脳組織の形成,構築を助けている。しかしながら、どのような分子を介してマイクログリアがアポトーシス細胞を認識するかについては未だ不明な点が多い。そこで本研究では、マイクログリアによるアポトーシス細胞の認識分子を同定し、その作用機構および生理的役割を明らかにすることを目的とした。マウス新生仔マイクログリアを抗原としてハムスターを免疫し、マイクログリア表面タンパク質に対するモノクローナル抗体を作成し、マイクログリアによるアポトーシス細胞の貪食に影響がでる抗体をスクリーニングした。貪食に影響を及ぼす抗体は複数個得られ、それぞれの抗体によって認識されるタンパク質を精製しMASS解析にて同定したところ、補体受容体やインテグリンファミリー,スカベンジャーレセプターファミリーの分子であった。これらのタンパク質はすべて細胞表面に局在する膜タンパク質であった。そこで、細胞にサポニンで処理し詳細に解析したところ、上記の抗体に加えて、細胞内のタンパク質を認識する抗体が貪食に影響を与えうることが明らかとなった。これらの抗体が認識するタンパク質はエンドソームやリソソームに存在していたことから、マイクログリアによるアポトーシス細胞の貪食には、分解の場であるリソソーム等に存在するタンパク質も関与していることがわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)