Project/Area Number |
07J00272
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
伊達 聖伸 (手戸 聖伸) Chuo University, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 社会史 / 思想史 / 宗教学 / フランス / 19世紀 / オーギュスト・コント / 宗教教育 / ライシテ / 道徳 / 政教分離 / 市民宗教 / 歴史社会学 |
Research Abstract |
本年度の重点的な課題のひとつは、19世紀のフランスのライシテについて掘り下げていくことであった。これに関しては、特にオーギュスト・コントとその周辺というテーマについて成果をあげることができた。まず、この哲学者の宗教史と道徳論の特徴をルナンとの対比において浮き彫りにする論文を執筆した。また、コントが19世紀の宗教研究と道徳の脱宗教化の発展にどのように寄与したのかをフランス語で発表した。さらに、コントの人類教における死者崇拝論を現代的視角から見直す発表を行ない、論文にまとめた。 宗教学の歴史については、フランスで宗教学がどのように制度化されたのかについて、日本の研究動向や他のヨーロッパ諸国との比較を視野に入れながら、論文をまとめている(脱稿済、発表は来年度)。 それから、ライシテと市民宗教の関係を問うという前年度の研究の延長で、デュルケムと市民宗教の関係を見直す発表を行なった。また、現大統領のニコラ・サルコジの演説内容を分析対象として、ライシテと市民宗教の関係を見直す発表を行なった。 現代のライシテについては、サルコジと市民宗教についての発表のほか、中等教育における「宗教的事実」の教育について発表を行ない、論文を執筆した。また、ライシテ研究の第一人者ジャン・ボベロの業績についてもまとめて発表する機会を得た。 その他、フランス語で執筆したPhD論文を日本語化することや、ライシテ関連の研究の翻訳・解説についても順調に作業を進めている。
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