プラグマティズムの成立史に関する研究とその現代的意義
Project/Area Number |
07J00706
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴田 悠 Kyoto University, 大学院・人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | プラグマティズム / 連帯 / 所得再分配 / 親密性 / 友人関係 / ギデンズ / 再帰的近代化 / 再埋め込み / 進化 / 倫理 / デューイ / ローティ / 福祉 / 再分配 / 国民国家 |
Research Abstract |
「プラグマティズムの成立史に関する研究とその現代的意義」を追究する本研究においては、2007年度の「プラグマティズムの成立史に関する研究」が「現代社会における連帯のあり方」をめぐる実践的研究を要請するに至ったため、2008年度では、その実践的研究を通じて本研究課題の「現代的意義」を追究することが目指された。結果、次の3つの実践的研究を行った。第1は、公的な連帯の典型である「所得再分配制度」の変容に関する国際比較研究であり、その成果の一部は、立命館大学の『生存学研究センター報告4』で報告論文として掲載された(また現在、成果の一部として、国際学術雑誌への投稿論文を準備中である)。第2は、私的な連帯の典型である友人関係などの「親密性」の変容についての研究であり、連帯に関する新たな視点(それはアンソニー・ギデンズの再帰的近代化論における「再埋め込み」概念を発展させることで理論化された)を得た。その成果の一部は、2つの国際会議で発表され、さらに学術雑誌『社会システム研究』に掲載された(また、成果の一部を、日本社会学会の学術雑誌『社会学評論』に投稿し、第1次査読が通過し、現在第2次投稿へ向けて改稿中である)。第3に、急激な近代化を経験した地域(東アジアなど)において「公的および私的連帯の欠損(急激な近代化に起因する)を補償する企業」として普及したと考えられるコンビニエンスストアについての調査研究を行った。コンビニの現地調査を通じて、急激な近代化が連帯にもたらす影響について具体的に考察し、その成果の一部は、2009年5月の関西社会学会で発表される予定である。以上、2008年度は、公的制度・親密性・市場という3つの領域で「現代社会における連帯のあり方」をめぐる実践的研究を行い、本研究課題における「現代的意義」に関して一定の成果を上げた。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)