宮城沖マントル内における蛇紋岩化域のマッピング-アスペリティ分布の起源-
Project/Area Number |
07J00915
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 揚二朗 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | プレート境界 / 宮城県沖地震 / マントルウェッジ / 海洋性地殻 / プレート間固着 |
Research Abstract |
今年度前半は,昨年度得られた「宮城県沖および福島県沖のマントルウェッジ内速度構造不均質とプレート間固着・大地震発生域の広がりとの関係」についての研究発表を国内外で行うことにより,さらに議論を深めることに重点を置いた.その後,これまでプレート境界の位置を示す指標として用いていた震源メカニズム解を,3次元速度構造を用いた波線追跡によって求めるように,プログラムの改良を行った.その結果,プレート境界で発生していると陸上観測によって推定されている地震について,昨年度までの1次元速度構造を用いて推定していたメカニズム解に比べ,速度イメージから推定されるマントルウェッジ・海洋性地殻の速度境界の傾斜角により近いメカニズム解を得ることが出来た.このことから,昨年度得られていた速度構造イメージおよびプレート境界面の推定位置が精度よく求められていると判断し,マントルウェッジの速度構造分布とプレート間固着の関係および3次元速度構造から推定したメカニズム解分布について、学術誌に投稿し、掲載された. また,自然地震データのみならず、人工地震のデータをも3次元速度構造推定に用いるため、データ処理およびプログラムの改良を行った.人工地震探査データに対する走時遅れ補正値の見積もりとしては、震源を海底に仮想的に移動させることと、震源直下の堆積層による走時遅れの値を周囲の海底地震計直下における補正値の補間によって得ることでほぼ説明可能であり、この補正値を用いることで、自然地震データと統合処理できることを示すことが出来た.統合処理の結果、これまで自然地震データのみを用いて推定していた速度構造では、人工地震におけるPnの走時を説明できないことが明らかとなった.また,自然地震と人工地震をともに用いた構造推定を行う際には、自然地震データのみを用いた解析を行う場合以上に初期速度構造依存が大きいことがわかった.
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)