社会的な知の身体への書き込み-メルロ=ポンティの身体論および「制度化」概念から-
Project/Area Number |
07J01042
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 雄飛 Osaka University, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 身体 / 制度主義 / 母子関係 |
Research Abstract |
本年度は,春にフランスより帰国し,大阪大学人間科学部の藤川研究室にて研究に従事しました。昨年度までに行ったメルロ=ポンティの「制度化」概念に関する研究とフランス制度主義教育学に関する研究を,教育実践の領域を視野に入れて発展させるために,3つの新たな研究に取り組みました。 第一に,高槻市の児童自立支援施設を訪問し,監督者と子ども達のコミュニケーションのあり方について,身体的所作という観点から参与観察を行いました。本研究は藤川教授のパフォーマンス研究の一文脈にも位置づけられるものであり,来年度以降も継続していく予定です。第二に,身体を介した教育的な関係性を技術との関連において検討するために,母子関係の重要な媒介項である「哺乳瓶」を取り上げ,19世紀フランスの子育てとその変化について検討を行いました。本研究は,文化人類学的・民俗学的あるいは歴史学的視点から,母子関係の変容を明らかにするものであり,教育思想史の基礎概念を問い直すものであると言えます。この成果は次回の教育思想史学会において発表予定です。第三に,制度主義教育学の方法論を検討するために,京都大学人間・環境学研究科の岡田敬司教授と共に,制度主義教育学の研究会を組織しました。本研究会では制度主義の仏語基礎文献の講読と議論を通して,基礎概念の確認および定義づけを行っていますが,今後この教育運動を日本に紹介する上で本作業は極めて重要なものであると言えます。これらはいずれも現在進行形の研究ですが,来年度以降,発展的な研究成果として結実しうるものと思われます。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
藤田雄飛
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Journal Title
『教育人間学の展開』(平野正之編著)(藤田雄飛「制度化について」(北樹出版)
Pages: 70-88
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