不斉転写型エノールエーテルシグマトロピー転位を鍵とする生物活性天然物の合成研究
Project/Area Number |
07J01484
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
後藤 研由 Hokkaido University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | シガトキシン / [2,3]-wittig転位 / Ireland-Claisen転位 / Brevenal / オレフィンメタセシス / エノールエーテル / シグマトロピー転位 |
Research Abstract |
筆者はエノールエーテルシグマトロピー転位を用いる生物活性天然靴の合成研究において、シガトキシン3Cを標的化合物とし鍵化合物であるEF環部の合成を行った。またその過程における[2,3]-Wittig転位反応の選択性発現の原因を解明すべく、種々のモデル化合物による検討を行った。このことにより本来その立体選択的な合成が非常に困難だと予想される鎖状二級エーテルの新たな合成手法を開発することができた。また閉環オレフィンメタセシス反応と組み合わせることで種々の員数を持つ中員環エーテルを直線的に増築することが可能と考えられる。また渦鞭毛藻Karenia brevisより単離されたBrevenalを新たな標的化合物としその合成研究を展開し、A環部セグメント及びD環部セグメントの合成を達成した。Brevenalは近年赤潮原因毒であるBrevetoxinのアンタゴニストとして働くことが知られているユニークなポリエーテル化合物である。A環部セグメントの合成においてはその6員環上の不斉点をいかに導入するかが鍵であったが、筆者はIreland-Claisen転位続く閉環オレフィンメタセシス反応を用いることでその合成を達成した。A環部セグメントは高度に置換されたオキサン環であるため、その合成は困難であったが今回の合成ルートの確立は今後の類似化合物の合成にとって非常に有用であると考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)