Project/Area Number |
07J01904
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
廣瀬 智士 Kyoto University, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 運動計画 / 把握運動 / 物体知覚 / 視覚 / fMRI / 心理物理学 / 背側運動前野 / 頭頂葉 / 運動可能性判断 / 脳 / 運動表象 / 知覚 |
Research Abstract |
ヒトが外界を知覚する際、外界を自己の運動表象とどのように関連づけ、合目的な運動の生成をどのように素早く、正確に実現しているのか?この問いに答えるため、本研究では、物体の"大きさ"を自己の把握運動に照合して知覚する脳内機構を調査した。 本年度は、一昨年度、昨年度に遂行、解析を行った実験結果を基に、原著論文および博士論文としての公開を優先して研究を行った。 一昨年、昨年の結果から、背側運動前野の前部領域が、物体の大きさを、自己の把握運動に照合する過程で重要な役割を果たしていることが明らかになった。 本年はこの結果を国際雑誌Brain Researchおよび博士論文(京都大学大学院人間・環境学研究科博士論文「脳内運動制御機構を利用した視覚情報処理」)にまとめ、公表した。 また、物体の大きさの知覚に加え、"他者の動き"という外界の情報がいかに運動機構を利用しているかについて、研究を行い、結果を国際雑誌Neuroreportに公表した。本研究では、他者が力を発揮している際、その視覚情報は自己の運動関連領野の興奮性を高めることを、心理物理学的に示した。さらに、脳内運動関連領野の興奮性を調査するため、皮質一次運動野を磁気刺激し、その結果現れる金活動(MEP : Motor Evoked Potential)を調査する実験を行った。この実験に関しては、現在解析中である。 以上、本年は本計画の中心となる結果を公表し、さらに関連する論文を一本公表した。また、より詳細な検討を行うためのデータの取得も完了した。
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