半陸棲貝形虫(節足動物門・甲殻綱)の高ストレス環境への適応
Project/Area Number |
07J02463
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
蛭田 眞平 Hokkaido University, 大学院・理学院, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 貝形虫 / 分子系統解析 / Podocopida / Cypridoidea / Terrestricythere / 間隙性 / 北海道産 / 系統解析 / 浸透圧調整 / 透過型電子顕微鏡 |
Research Abstract |
分子系統解析のために必要な分類群を埋めるため、5月に函館大沼および静岡県内8カ所、また6月に濤沸湖・網走湖・床丹・厚岸臨海実験所周辺・水鳥観察センターおよび釧路湿原内部2カ所、さらに7月には苫小牧演習林内で採集を行った。その結果淡水環境において優占するCypridoideaの4上科を網羅し、十分な標本を得ることが出来た。 これらの標本から18Sと28S rDNAの配列を決定した。これらのデータを昨年に決定したデータに加え、最尤法、最節約法、ベイズ法にて系統樹を作成し、Podocopidaの系統関係を再構築した。亜目レベルの高次分類には分子データとの大きな問題は無かった。一方、注目するTerrestricythere属は、Podocopidaの非常に古いグループであることは確認されたものの、その系統位置は曖昧であった。淡水に進出した貝形虫で最も多様な上科Cypridoidea内部の関係について新たな情報をもたらした。これらの結果を8月末にブラジリア(ブラジル)で行われた国際貝形虫学会(ISO16)にて発表した。また9月に行われた日本動物学会(静岡)および国際甲殻類学会(東京)ではまた貝形虫とその近縁な動物群に関する知見も加え発表を行った。これらの学会において多くの研究者と意見を交わすことが出来た。 分子系統に加え、これまでに行ってきたTerrestricythere属を含むPodocopida貝形虫の分類学的研究をまとめ、学位論文「Taxonomy and Phylogeny of the Order Podocopida(Ostracoda : Crustacea)」を執筆した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(9 results)