ホウ素を架橋コアとする新規遷移金属錯体の創製とその光化学機能性に関する研究
Project/Area Number |
07J02535
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Inorganic chemistry
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
作田 絵里 Hokkaido University, 大学院・理学研究院, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 発光件遷移金属錯体 / アリールホウ素 / 光化学物性 / 発光性遷移金属錯体 |
Research Abstract |
代表者はこれまで2つの目的を掲げ研究を行ってきた。1つはトリアリールホウ素化合物の励起三重項状態における電子スピン挙動の検討、もう1つは新規アリールホウ素置換基を有する遷移金属錯体の合成とその光化学特性の解明である。 1に関しては、トリアリールホウ素化合物のりん光測定とESRによる電子スピン挙動の観測を昨年度行った。その結果、いくつかのトリアリールホウ素化合物に置いて、励起状態における電子スピンの挙動が明らかとなった。以上の結果をもとに共同研究先と議論を重ね、現在論文執筆中である。 また、2に関してはこれまでに報告してきたアリールホウ素置換基を有する新規遷移金属錯体の溶液・固体状態における測定の結果をもとに、より特異な励起状態を示すと予想される、アリールホウ素置換基を有する遷移金属錯体の創出を試みた。分子設計としては、アリールホウ素化合物の興味深い発光特性を遷移金属錯体へ組み込んだ場合、発光状態がどのように変化するのか、また汎用性を広げることは可能かどうかの2点を調査できるような分子設計を行い、合成を行った。その結果、連結芳香環を変えることにより、これまでの錯体に比べ、より長波長側に発光が観測されるとともに、置換位置によって発光状態が大きく変化することが明らかとなった。この知見は、これまでの分子設計の指針を指示するものであり、今後さらに発展していく可能性を示唆する結果となった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(8 results)