ポスト冷戦期におけるロシアの多国間外交の展開とアジア太平洋地域主義
Project/Area Number |
07J02763
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
International relations
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 美保子 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ロシア / アジア太平洋地域主義 / 国際関係 / 地域統合 / ロシア外交 |
Research Abstract |
今年度の研究目的の第1に挙げた、「ロシア極東地域とアジア太平洋諸国の経済統合の考察」に関する報告を平成20年5月にロシア科学アカデミー極東支部極東諸民族歴史・考古・民族学研究所主催の国際学会で行った(ロシア語)。この成果は平成21年5月刊行の論文集に収録される予定である。また10月に名古屋学院大学で開催されたロシア東欧学会では『アジア太平洋の多国間経済協力とロシア:APECを中心に』というテーマで報告した。ここでは(1)欧州、中央アジア、アジア太平洋とロシアの経済統合における各々の目的、(2)アジア太平洋経済協力会議に対するロシア連邦政府の方針、(3)ロシアのAPEC加盟後10年間の経済協力、(4)2012年ウラジオストクサミットに向けての事業計画の問題点の4点を論じた。さらに、平成21年2月に北海道大学で行われた第一回東アジアスラブ学会では、名古屋での報告をベースに、ウラジオストク・ルースキー島での現地調査の成果を加えてロシア極東地域社会経済開発の問題点を米国、中国、韓国からの参加者の前で報告し、討論を行った(英語)。この原稿は英文査読雑誌への投稿を予定している。 平成20年4月1日から9月中頃までは、ロシア外務省外交アカデミーを拠点に博士論文のための資料収集、聞き取り調査を行った。この間、駐日本ロシア大使等を歴任したアレクサンドル・パノフ氏にアジア太平洋地域主義とロシアの関係についてインタビューを行った他、2012年のAPEC開催地として近隣諸国の注目を浴びるルースキー島の視察も行った。現場の意見や状況を知ることは、理論的観点からのみでなく現実的に対外関係を評価するために意義のある作業である。この意味で、今年度の目標として掲げた、「連邦政府だけでなくロシア極東地方政府の立場からのロシア外交研究」を十分に行うことができた。これらの成果を日本語、英語、ロシア語で順次アウトプットしていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)