うきぶくろ形成不全を示すゼブラフィッシュ変異体dwarfの責任遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
07J03011
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Hiroshima University (2008) Nagoya University (2007) |
Principal Investigator |
溝口 貴正 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ゼブラフィッシュ / 内胚葉 / うきぶくろ / 変異体 / 細胞移動 / トランスジェニック |
Research Abstract |
小型のモデル生物であるゼブラフィッシュにおいて、"うきぶくろ"は腸管から形成される袋状の内胚葉性器官である。"うきぶくろ"は肺の相同器官であり、浮力調節という重要な生理機能を持つ。しかしながらその形態形成に着目した研究例はほとんど無いため、"うきぶくろ"の形態形成機構に関しては未解明な部分が多い。そこで私はethylnitrosoueraを変異源として用い、変異体のスクリーニングを行った。このスクリーニングにより得られたdwarf変異体は"うきぶくろ"の形成不全を示す変異体である。この変異体の原因遺伝子の同定と機能解析により"うきぶくろ"の形態形成の分子機構が明らかになると考えられる。マイクロサテライトマーカーの多型を利用したポジショナルクローニングによりdwarf変異体の原因遺伝子は2番染色体上にあることが明らかとなった。また、前述のスクリーニングにより得られた別の変異体decrescendoも"うきぶくろ"の形態形成に異常が見られた。ポジショナルクローニングによりdecrescendoの原因遺伝子は、14番染色体上のマイクロサテライトマーカーZ3868近傍にあることが明らかとなった。Z3868近傍には、候補となる遺伝子が多数存在していた。これらの候補遺伝子の遺伝子配列をシーケンスしたところ、有意な変異は見つからず原因遺伝子を同定するまでには至らなかった。今後のより詳細な解析が望まれる。 "うきぶくろ"変異体の解析と並行してsox17-EGFPトランスジェニックフィッシュを用いた内胚葉細胞の移動メカニズムの解析を行った。その結果ケモカインであるSdf1とそのレセプターCxcr4aが重要であることを明らかにし、Development誌にて報告した。これにより、今まで明らかになっていなかった内胚葉細胞の移動機構について新たな知見を得ることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)