光学活性らせん構造を有するキラルポリラジカル合成と磁気光学効果
Project/Area Number |
07J03233
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Nanostructural science
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
梅田 泰裕 Niigata University, 大学院・自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | らせんポリマー / キラルポリラジカル / ガルビノキシル / らせん選択重合 |
Research Abstract |
本研究では、らせん選択重合により側鎖ラジカルのらせん配置のみにキラリティを有するキラルポリラジカルを合成し、かつその配置を水素結合により固定・制御することでラジカル配置と磁気的および光学的性質との相関を整理し、分子性物質である共役ポリラジカルの多様性を生かした、今までにない新しい磁性体を目指すことである。キラルポリラジカルによる新しい磁気光学効果(磁気不斉二色性)が実現することで、常光を用いた磁気光学メモリ(今までの磁気光学効果では偏光を用いる)など、新しい概念の磁気光学デバイスとしての応用が期待できる。また、有機物の特徴である、分子構造の多様性、生体適合性、軽量性など、無機物にはない性質を持った新しい光・電気・磁性材料を創出することで、分子デバイス、医療用センサー他、まったく新しい用途へと応用展開できる可能性がある。そのためにラジカル置換基にはガルビノキシルを選択し、種々のらせんピッチを持つポリマーを合成するため、いくつかの水素結合可能な置換基を有するモノマーを新規に合成を行った。得られたモノマーついて、すでにらせん選択重合に成功している重合条件の最適化を試みた。しかし、期待する成果は得られなかった。そのため、今後、キラル触媒系についてキラルアミンや溶媒などのさらなる最適化を行う予定である。さらに、得られたポリマーについて、ラジカル生成条件を最適化、キラルポリラジカルの自己組織化条件を探索する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)