多人数会話における関係構築メカニズムの研究-会話参与手続きのモデル化-
Project/Area Number |
07J03390
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Intelligent informatics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坊農 真弓 Kyoto University, 情報学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 多人数会話 / 多人数インタラクション / 参与構造 / 参与手続き / 発話 / ジェスチャー / 視線 / アノテーション |
Research Abstract |
本研究の目的は,多人数会話における人間関係を実時間上で抽出する方法を発展させることであった.第2年度の計画では次の3つの研究を進めることになっていた.それらは,(1)初年度に収録した人対人の多人数会話の分析,(2)初年度後半から収録準備を開始した人対人の多人数メディア(Skype等)会話収録,(3)メディア上の動的関係抽出法の確立のための検討(研究B)であった.(1)については,カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開発されている会話分析を用いて,本研究で提唱する会話の空間的組織化(spatial organization)モデルに関連するデータを分析し,更なるモデルの構築と概念的整備を進めた.(2)については,月に一度京都大学と国立情報学研究所と名古屋大学の3点をテレビ会議システムで結び,参加者20名程度の研究会を実施した.この研究会は上記の研究機関以外の遠隔地(テキサス大学,シカゴ大学等)からSkypeでの参加もあり,空間を隔てた遠隔地多人数会話が実現されていた.第2年度はこの研究会を京都大学においてビデオカメラ3台を用い2時間半に渡り収録した.このときテレビ会議システムは京都大学と国立情報学研究所のみ接続しており,ビデオカメラは京都大学に3台設置した.(3)については,(2)で収録した空間を隔てた会議における関係構築メカニズムが空間を隔てない会議とどのように異なるのかを観察した.以上の結果から本研究で第2年度に予定していた課題はすべて達成されたといえる.社会活動としてはNTTコミュニケーション基礎科学研究所のオープンハウスでのパネル討論者としての登壇や,人工知能学会主催の人工知能セミナーの企画と講師を担当し,本研究のアプローチや研究成果を広く公開する活動を進めた.
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)