細菌感染における抵抗性を左右する宿主側レジスタンス・ファクターの網羅的解明
Project/Area Number |
07J03855
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新澤 直明 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | トレランス / 感染症 / ショウジョウバエ / 分子遺伝学 / 細菌 |
Research Abstract |
ショウジョウバエを感染症モデル動物として用いて、感染抵抗性を制御する宿主側因子の網羅的解析を試みた。平成20年度までの研究により、ショウジョウバエp38マップキナーゼであるDmp38bはトレランス機能を誘導することにより、ショウジョウバエ宿主のサルモネラ感染に対する抵抗性を増強することが示された。さらに、Dmp38bはショウジョウバエ貪食細胞の肥大化を伴い、大量の菌を貪食細胞内に隔離する現象「貪食性囲い込み」を引き起こすことを明らかにした。本年度はこの「貪食性囲い込み」の役割および制御機構について解析を試みた。微小ビーズを予めショウジョウバエ体腔に注入しておくことで貪食が阻害されることを利用して、サルモネラ感染後に「貪食性囲い込み」が起こらないことを見出した。さらに、貪食を阻害した個体においてはp38誘導性のトレランスは機能しないことが明らかになった。これは「貪食性囲い込み」が起こらないためであると考えられ、「貪食性囲い込み」はサルモネラに対するトレランスを制御する重要な生命現象であることが示された。また、Rab5やCdc42などのsmall GTPaseに代表される細胞骨格系の遺伝子群を貪食細胞特異的に強制発現、ドミナントネガティブ体の発現、およびRNAiによる機能減衰を行い、p38によるトレランスへの遺伝学的相互作用や貪食性囲い込みへの影響の解析を試みたが、small GTPaseによるこれらの現象への有意な影響は見られなかった。以上の結果より、「貪食性囲い込み」を制御する分子機構は明らかにできなかったが、p38によるトレランスを制御する新たな生命現象であることが明らかになった。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)