ウイルス感染への新しい対処法の確立:人工DNA結合蛋白質によるウイルス複製阻害
Project/Area Number |
07J04031
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemistry related to living body
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三野 享史 Kyoto University, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ウイルス / 複製 |
Research Abstract |
昨年度では、人工DNA結合タンパク質を用いて、子宮頸ガンを誘発する原因ウイルスであるヒト・パピローマ・ウイルスの18型の疑似ウイルスゲノムの複製を動物細胞で阻害することに成功した。本年度は、このアプローチの有効性をさらに高めるために、新たな人工DNA結合タンパク質のデザインを行った。その際、複数のタンパク質をデザインし、各々の大腸菌発現ベクターを作成した。各々の発現ベクターを大腸菌に導入し、タンパク質を発現させた。大腸菌を集菌し、超音波破砕した後の上清を陽イオン交換カラムにより精製した。次に、それぞれの標的DNAへの結合力をゲル・シフト・アッセイにより評価した。そのうち、もっとも結合の強い人工DNA結合タンパク質の動物細胞用の発現ベクターを作製し、すでに当研究室で構築してあるヒト・パピローマ・ウイルスの18型の疑似複製系に導入し、疑似ウイルスゲノムの複製量をサザンブロット法により定量した。複製阻害能をさらに上昇させるため、人工DNA結合タンパク質をさらに改良した。この改良版を同様に疑似ウイルス複製系で評価したところ、満足のいく阻害効果が見られた。次に、ヒト・パピローマ・ウイルスのほかの型に対する複製阻害能を評価するために、さらに危険度の高い3種類の型の疑似ウイルス複製系を構築した。すなわち、それぞれの型のウイルス複製タンパク質E1とE2の動物細胞用発現ベクターおよび各々の複製起点を有する疑似ウイルスゲノムを作製した。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)