ミクログリアによるグルタミン酸を介した神経伝達の動的制御
Project/Area Number |
07J04142
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
林 良憲 Kyushu University, 歯学研究院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ミクログリア / MCM / 非選択的陽イオンコンダクタンス / beading / NMDA / ミトコンドリア転写因子A(TFAM) / 活生酸素 |
Research Abstract |
末梢血管より注入したミクログリアが脳実質内に浸潤し、脳虚血に伴う海馬CA1野におけるニューロン機能不全ならびに細胞死を抑制することを発見した。このことから脳内に浸潤したミクログリアが何らかの液性因子を分泌し、ニューロン傷害を抑制する可能性が考えられる。今回、NMDAすにより惹起されるニューロン急性傷害の指標となる不可逆的な脱分極ならびにdendritic beading形成に対するミクログリア培養上清(MCM)の作用を解析した。混合グリア培養からミクログリアを単離しMCMを回収した。海馬スライス標本、急性単離ニューロンならびに初代培養海馬ニューロンにNMDAを適応し、惹起される不可逆的な脱分極ならびにdendritic beading形成に及ぼすMCMの作用を解析した。MCMはNMDAにより惹起される脱分極の振幅に影響することなく膜電位の再分極を促進し、dendritic beading形成も有意に抑制した。HPLCによる物性解析により水溶性ならびに中性の性質を示すことが明らかとなった。作用部位として、Naチャネル及び、容量依存性Clチャネルに対してMCMは効果を示さなかった。一方MCMはNMDA誘発電流に影響することなく、NMDA刺激によって惹起されるヘミチャネルを介した非選択的陽イオンコンダクタンスの上昇を有意に抑制することが明らかとなった。さらにヘミチャネルの阻害剤により、有意にbeading形成を抑制した。以上の結果より、浸潤性のミクログリアは過剰なグルタミン酸によるNMDA受容体の活性化を介した非選択的陽イオンコンダクタンスの上昇を抑制することで不可逆的な脱分極ならびにdendritic beading形成を抑制し、ニューロン保護的な役割を果たしていることが強く示唆された。本研究により浸潤性のミクログリアの示す作用ならびに神経変性疾患の新たな治療可能性を示す有益な情報を示すことができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Reverse of age-dependent memory impairment and mitochondrial DNA damage in microglia by an overexpression of human mitochondrial transcription factor a in mice2008
Author(s)
Hayashi Y, Yoshida M, Yamato M, Ide T, Wu Z, Ochi-Shindou M, Kanki T, Kang D, Sunagawa K, Tsutsui H, Nakanishi H
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Journal Title
Journal of Neuroscience 28
Pages: 8624-8634
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