Project/Area Number |
07J04224
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
中尾 一久 Tokyo University of Science, 基礎工学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 再生 / 歯 / 再生医療 / 幹細胞 / 歯胚 / 歯の再生 / 器官原基法 / 歯の発生 |
Research Abstract |
1、歯形成能をもった未分化細胞の探索 再生医療の細胞シーズを取得可能である成体の歯および根未完成歯に、未分化な間葉系細胞が存在する可能性を評価するため、未分化な細胞の特徴である長期間の増殖能力を利用した選択培養を試みた。これらの細胞は継代培養によって増殖能が低下し、ほとんどの細胞は死滅した。しかし根尖部歯髄細胞においては生存した細胞の中から高い増殖能を示す細胞が得られたことから、根未完成歯の根尖部歯髄には未分化な間葉系細胞が存在する可能性が示唆された。次に、出産時に廃棄されるヒト羊膜組織の間葉系細胞の歯形成能を器官原基法により評価した。ヒト羊膜間葉細胞とマウス歯胚上皮組織を用いた再構成歯胚は、器官培養14日後に象牙質とエナメル質、およびそれらを分泌する象牙芽細胞とエナメル芽細胞を有する歯様の組織を形成することが明らかとなった。以上の成果より、器官原基法を用いることで各種細胞の歯形成能を評価することが可能であり、細胞シーズを取得可能な組織に由来する間葉系細胞が歯の再生の細胞シーズとなりうる可能性が示唆された。 2、歯の形態形成メカニズムの解析 単一化した臼歯歯胚間葉細胞にアデノウイルスを用いてGFPを遺伝子導入し、この細胞を用いて再構成歯胚を作製したところ、再生歯の間葉細胞に由来する組織はGFP陽性となり、遺伝子導入細胞に由来する再生歯を形成することが明らかになった。次に、Shh(Sonic hedgehog)プロモーターの直下にGFP遺伝子が導入された遺伝子改変マウスに由来する歯胚を用いて再構成歯胚を作製し、蛍光顕微鏡で経時的に観察したところ、摘出した歯胚から再構成歯胚を作製するまでの過程で消失したShhの発現が、上皮・間葉境界面の再生歯胚が形成される部位で再び誘導されることを明らかにした。これらの成果から、器官原基法を応用した遺伝子機能の解析が可能であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)