河川流域を通じた窒素フローの定量化と窒素収支モデルの作成
Project/Area Number | 07J04458 |
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental impact assessment/Environmental policy
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Research Institution | Hiroshima University |
Research Fellow |
小倉 亜紗美 Hiroshima University, 大学院・生物圏科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed(Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost : ¥1,300,000)
Fiscal Year 2008 : ¥400,000 (Direct Cost : ¥400,000)
Fiscal Year 2007 : ¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
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Keywords | 河川流域 / 硝化 / 窒素 / 有機汚濁 / 都市化地域 / 下水処理 / モデル / 土地利用 / 窒素動態 / periphyton / 河川 / NH_4^+-N / sorption / 下水処理場 / 全窒素 |
Research Abstract |
本年度は、統計データのみから流域の窒素収支をもとにした河川水中のBODを予測するモデル式を完成させ、その有効性を検証した。 1.窒収支をもとに素統計データのみを用いたBODの予測モデルの完成 2.1.のモデルの検証 モデルは行政が所有しているデータのみを用い、原単位法で流入負荷を予測し、流量で割って求めた。その際、Streeter-Phelpsの式に従って自然浄化を考慮した。1990-1998年度の人口、浄化槽使用人口などのデータと公共用水域水質測定結果のBODの値から求めた自浄係数を用いて1999-2006年度のBODを予測したところ、下水処理場の下流を除く地点では時間的変動を予測できていた。しかし、下水処理場より下流では、予測値は実測値よりも低く算出された。そこで、下水処理場の下流の予測には、全窒素濃度からN-BODを求める項をモデルに追加した。すると、下水処理場より下流のBODの時間的変化を再現することができた。以上のように、河川の流域人口・下水処理状況、下水処理場の存在などの行政の把握しているデータを元に、自然浄化と硝化を考慮することで、空間的変動を含めたBODの時間的変動を適切に予測することが出来た。この内容については、学会(第56回日本生態学会)において発表した。そして、これまでの研究成果を博士論文にまとめた。また、博士論文の第4章の内容について、雑誌(River Research and Applications)に発表した。
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Report
(2results)
Research Products
(5results)