Toll様受容体リガンドにより誘導される2相性サイトカイン生産の免疫学的意義
Project/Area Number |
07J04721
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
桑島 精一 Akita University, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | CpG / IL-12 / IL-15 / DC / IRF-3 / 二量体 / 核内移行 / 樹状細胞(DC) / IFN-α / TRAIL / apoptosis |
Research Abstract |
これまでに私たちは、生体内における非メチル化CpG(以下、CpG)による免疫賦活の誘導、なかでもインターロイキン-12(IL-12)の誘導には、インターロイキンー15(IL-15)を介した樹状細胞サブセット間クロストークが重要であることを報告してきた。本研究課題では、これらの知見に基づいて、CpGによる樹状細胞(以下、DC)からのIL-15生産誘導の分子機構を明らかにすることを主な目的の1つとして研究を進めている。野生型(WT)マウス、IL-12^<-/->マウス、IL-15^<-/->マウス、IRF-3^<-/->マウスにCpGを投与後、経時的に血清中LL-15の生産を測定したところ、WTマウスではCpG投与後24時間でIL-15の生産が観察されたが、IL-12^<-/->マウスおよびIRF-3^<-/->マウスでは同IL-15の生産誘導が観察されなかった。さらに、IL-12の生産がCpG投与後3~6時間に観察されること、これがIL-15の生産ピークに先行することを併せて考えると、CpG刺激によるDCからのIL-15の生産誘導には、IL-12によるIRF-3の活性化が重要な役割を担うことが示唆された。IRF-3は二量体を形成した後に核内に移行して、各種遺伝子のプロモーター領域に結合して種々のサイトカイン遺伝子を発現誘導する。そこでWTならびにIL-12^<-/->マウスにCpGを投与後、DCを単離してIRF-3の二量体形成を検討したところ、IL-12^<-/->DCでもWT DC同様にIRF-3の二量体形成が観察された。次に、IRF-3の核内移行を評価したところ、WT DCではCpG刺激依存性にIRF-3の核内移行が観察されたが、IL-12^<-/->DCでは観察されなかった。また、IL-12をIL-12^<-/->マウスに投与することによって、IL-12^<-/->DCでもIRF-3の核内移行が観察された。以上の結果から、CpGによる免疫賦活の誘導に重要なIL-15が、DCから生産される分子機構の一部が明らかになった。すなわち、CpG投与により初期段階で生産されるIL-12が、DCでのIRF-3の核内移行を促しIL-15が生産されることが分かった。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)