Project/Area Number |
07J05565
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長谷部 圭彦 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 東洋史 / 教育史 / オスマン帝国 / トルコ / 大学史 / 世俗化 / 国際情報交換 / 近代史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、現在の中東・東欧諸国の歴史的前提である「オスマン帝国(1299-1922)」の「近代」において、様々な「内憂外患」に対処するために、いかなる改革が構想され実施されたのか、そしてその改革は、いかなる結果を招来したのかという問題を、社会改革の重要な柱の一つをなす「教育」に焦点を当てて考察することである。この目的を達成するために、平成20年度は、学会・研究会報告を5回行った。 まず学会・研究会報告について見ると、それは、現在執筆している博士論文に直接つながるものと、博士論文との関連性は希薄なものの、視野の拡大に資するものとの二つに大別できる。前者としては、(1)近代オスマン帝国の教育関連の諸審議会と、そこで審議された案件の特徴を分析したもの、(2)近代オスマン帝国における「総合大学」の設立過程と、そこに見られる「近代西欧大学モデル」の受容と変容を検討したもの、(3)近代オスマン史の刊行史料として最も重要な『官報』を、修史官制度や教育改革との関連で論じたもの、がある。これらはいずれも、博士論文の一部をなすと同時に、当該テーマに関する最新の研究である。 次に後者としては、(1)トルコ共和国における大谷光瑞の諸活動を、「日本・トルコ関係史」のなかに位置付けたものと、(2)国家と宗教と教育の関係を、近代オスマン帝国に即して論じたものがある。これらは試論の域を出ないものの、報告の準備を通じて視野を拡大することができたので、将来的に大きな意味を持つであろう。 以上のような成果を有する本研究は、オスマン史研究の中心である東洋史学のみならず、「中東・イスラーム地域」に関する研究が非常に少ない我が国の教育史学にも貢献するであろう。今後とも、歴史学と教育学とを架橋するような研究を行いたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)