Project/Area Number |
07J05573
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青井 貴之 Kyoto University, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 人工多能多能性幹細胞 / キメラマウス / 腫瘍 / 肝細胞 / 胃上皮細胞 / 人工多能性幹細胞 / 初期化 / 転写因子 / レトロウイルス |
Research Abstract |
成体マウスの肝および胃の細胞に、線維芽細胞と同じく4つあるいは3つの転写因子を導入することにより、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を樹立することに成功した。こうして得られたiPS細胞は従来のものと比較して、染色体に挿入された導入遺伝子の数が少なく、その挿入部位に特定の傾向は見られなかった。培養中に含まれる未分化な細胞ではなく、少なくともアルブミンを発現する段階にまで分化した細胞からiPSが誘導されることも確かめられた。 これらの結果から、今後、遺伝子の組み込みを伴わない、より安全な方法によるiPS細胞樹立が可能であることが示唆された。この成果はScience誌に掲載された。 また、iPS細胞に由来するマウスの予後調査及びその解析を行った。マウスiPS細胞の多能性および安全性の最も厳格な評価法として、マウス初期胚へのiPS細胞注入によるキメラマウス作製が行われている。我々はiPS細胞が寄与し出生したキメラマウス275匹と、それらの子孫294匹について、長期の観察を行った。使用したマウスiPS細胞は、c-Mycの導入や薬剤選択の有無、由来細胞として成体あるいは胎児線維芽細胞、胃上皮細胞、肝細胞と、種々の特徴により分類される。その結果、導入したcMycが染色体上に組み込まれていることが、早期死亡や腫瘍発生のリスクに繋がることが分かった。一方で、c-Mycを用いずに樹立したiPS細胞はキメラ率への寄与の割合が少なく、生殖細胞への寄与を経た次世代への相続の頻度も低いことから、c-Myc導入が体細胞の初期化をより完全にする働きがあることが示唆された。
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