フレーバー構造およびインフレーション宇宙の考察に基づく超対称標準模型の探索
Project/Area Number |
07J06278
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新原 祐喜 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 超対称性 / グラビティーノ / インフレーション |
Research Abstract |
「フレーバー構造およびインフレーショーン宇宙の考察に基く逼対称標準模型の探索」という研究課題の下で、超対称標準模型の中のGravity Mediationにおいてはグラビティーノという粒子が作られすぎ、標準的なビッグバン宇宙の考え方と食い違うという初期宇宙での問題点について研究した。 その結果、これまで有望であると考えられていたNew Inflationという模型もGravity Mediationの下では観測結果と矛盾することを明らかにすることができた。またこの研究を含めた幾つかの研究により多くのインフレーション模型で同じ問題が生じることが明らかになる中で、Gravity Mediationと無矛盾なインフレーション模型を構築することを試みた。その結果、よく知られた模型を修正したInverted hybrid inflationいう模型を含むグループにおいてはGravity Mediationの下でも問題がないことを明らかにすることができた。またこのグループの中にバリオン非対称が存在するという現在の宇宙の姿を再現することができるシナリオを含むものが存在することを、実際にそのような模型を構築することで示すことに成功した。 今後は別の解決策として有望であると考えられている、宇宙の輻射優勢期の後にもう一度インフレーションがおき、その後に非常に低い温度の中でバリオンが生成されるという実現困難なシナリオを研究していくことが有望であると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)