図を利用した手順学習環境を確立するための実験的研究
Project/Area Number |
07J07242
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
島田 英昭 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 人間福祉医工学研究部門, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | マニュアル / 図 / 動機づけ / 認知 / 文章理解 |
Research Abstract |
IT社会が発達した現在、家庭や公共の場にある機器や設備を利用することは、社会生活を送る上で必要不可欠である。本研究は、獲得すべき手順全体を表現した図の提示を利用し、効果的な手順学習環境を確立することを目的として実施した。 研究代表者の就職に伴い、3年計画のうち半年での辞退となったため、研究は学会発表と情報収集にとどまったが、今後の発展のために有意義なものとなった。 情報収集としては、国内外の学術論文をはじめ、市販の問題集や、ウェブ上で公開されているマニュアルにも及んだ。その中で、(a)認知プロセスに基づき(基礎実験を含む)、(b)実際に利用できるマニュアルを作成するという2点を同時に満たすという本研究のアプローチが未だ少ないことが明らかになった。研究を実践的に役立てることが重要視される現在、本研究計画の重要性を確認できた。 学会発表は、当初の予定通り、HCII2007(中国、北京)、CogSci(アメリカ、ナッシュビル)、日本認知心理学会(京都)、日本認知科学会(東京)、日本教育心理学会(埼玉)、日本心理学会(東京)において実施した。その中でも特に、挿絵(図)の動機づけ効果について発表を行ったCogSciおよび日本認知科学会では、図研究における新たな視点として肯定的な評価を受け、今後この研究の発展が期待されていることが明らかになった。また、マルチメディアマニュアルについての発表を行った日本教育心理学会では、認知に関する基礎的な研究を踏まえながら、すぐに使えるコンピュータマニュアル化をしたという点が評価された。以上の評価は、当初の研究計画が期待されていることの現れである。 情報収集と学会発表の成果は、3年間でさらに深化され、具体的な実験やマニュアル作成に至る予定であった。今後、特別研究員としての半年間の成果を踏まえ、さらに研究を深化・発展させる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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