十字架型DNAを介した染色体異常症の発生機序に関する研究
Project/Area Number |
07J08653
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
加藤 武馬 Fujita Health University, 医学研究科, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | トランスジェニックマウス / PATRR / 染色体転座 / 精子 / 減数分裂 / t(11;22) / パリンドローム / Non-B DNA / 生殖細胞 / 欠失 |
Research Abstract |
ヒト染色体転座t(11;22)(q23;q11)は生殖細胞で特異的に発生する反復性の染色体転座で、生殖細胞発生過程で何らかの生理的なメカニズムが関与してDNA切断と修復が起きていると考えられる。今年度はt(11;22)染色体転座の発生機序を解明するために、昨年度からに続き転座モデルマウスの作製に取りかかっている。t(11;22)の両染色体の転座切断点には、Palindromic AT-rich repeat(PATRR)と呼ばれるパリンドローム配列が存在し、この配列がゲノム不安定性を誘発するため、繰り返し染色体転座が発生すると考えている。ヒト以外の動物種にはPATRR配列のホモログとなる配列がないため、PATRR配列を導入したマウスを作製し、t(11;22)染色体転座を誘発するモデル動物の作製に勤めている。これまでに、2種類の異なる染色体由来のPATRR配列を導入したトランスジェニックマウスの確立に成功し、PATRRがマウスで再構成を起こすこと無く継代する事を確認した。現在はこの転座モデルマウスを用いてヒトt(11;22)転座の検出を試み、PATRRが反復性の染色体転座を誘発することを証明している。また多くのマウス系統が得られたため、導入したPATRR配列のコピー数やゲノム挿入位置をそれぞれ調べ、これらが転座発生に影響するか調べている。転座発生時の染色体の核内での位置を特定することができれば、染色体再構成と染色体の核内局在の関係を明らかにできると考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(21 results)