脂肪組織の生理的意義の疫学的解明と実践可能な肥満予防対策の立案
Project/Area Number |
07J09521
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | National Institute for Longevity Sciences,NCGG |
Principal Investigator |
伊藤 礼 (大塚 礼) National Institute for Longevity Sciences,NCGG, 疫学研究部, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 食習慣 / 脂肪組織 / メタボリックシンドローム / 疫学 / アディポサイトカイン / 肥満 / 食べる速さ |
Research Abstract |
本年度は脂肪組織由来のアディポネクチン、レプチン等のアディポサイトカイン、炎症状態のマーカーであるCRPや白血球数に注目し、肥満をはじめとする心血管疾患予防に寄与するエビデンスの蓄積を第一の目的とした。研究対象は愛知職域コホート(名古屋大学公衆衛生学)とし、男女ともに良い生活習慣の保持数が白血球数と有意な負の関連を有すること、アディポネクチン濃度よりもレプチン濃度がCRP値と強い関連を示すこと、尿酸値と左室心肥大との関連等を報告した。また出生時体重と生活習慣病との関連研究では、低出生体重が中年期の白血球数と関連することを発表した。 ストレスにより過食や肥満が誘発されることを仮定し、自覚的ストレスと5年間の肥満度(BMI)の推移を検討したところ、ストレスが多く、かつ腹一杯食べる群ではより肥満度の増加が大きいことを報告した。その他、自己申告の病歴と医師による質問調査結果の比較から、自己申告の病歴は妥当性が高いことを報告した。 一方、地域在住中高年者を対象とした長期縦断疫学研究(研究代表:長寿医療センター研究所・疫学研究部)においては、主に栄養調査結果から、性・年齢階級別の各食品群の摂取量を検討し、男女ともに年齢階級が高いほど、緑黄色野菜や果物、乳類といったビタミンやミネラルを多く含む食品の摂取割合が高く、脂質含量の多い肉類や油脂類の摂取割合は低下していることを報告した。その他、サプリメントの摂取状況の動向や、食事バランスガイドを用いた食事記録の妥当性について報告した。さらに、メタボリックシンドローム構成要素の集積数と栄養摂取状況の関連から、カルシウム摂取量や食物繊維摂取量などが構成要素の集積数と負の関連性を示すことを報告した。
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Report
(2 results)
Research Products
(24 results)