細胞老化におけるヒストンデアセチラーゼ2(HDAC2)の役割に関する研究
Project/Area Number |
07J09607
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山中 祐介 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | HDAC2 / 細胞老化 |
Research Abstract |
本年度はHDAC2を介した細胞老化シグナルを明らかにする目的で研究を実施し、以下の成果を得た。 A.細胞老化に伴いHDAC2の発現低下が起こるメカニズムの解析 前年度までの研究で、HDAC2が細胞老化に伴い発現低下すること、それには新規転写因子が寄与していることを明らかにした。本年度は、細胞老化に伴うHDAC2の発現低下を担う新規転写因子の結合に必要な最小領域を解析し、13塩基対の最小領域を決定した。さらに、当該転写因子を同定するために、新たなDNA結合性タンパク質の精製法を確立し、決定したプロモーター領域に特異的に結合する転写因子の精製に成功した。精製したタンパク質をMS解析することによって、目的とする転写因子の候補遺伝子を同定した。 B.HDAC2発現変化の細胞老化への影響 細胞老化においてHDAC2の発現低下が果たす役割を解析するため、継代早期の若い細胞のHDAC2をsiRNAによってノックダウンした。HDAC2をノックダウンした細胞は、増殖速度が低下して老化様形態(扁平化や大型化)を示し、老化マーカーである老化関連β-ガラクトシダーゼが陽性となる細胞が増加した。その原因として、細胞周期抑制遺伝子であるp21^<cip1>のプロモーター活性が上昇し、タンパク質発現も増加した。したがって、HDAC2は継代早期の細胞においてp21^<cip1>の発現を抑制することによって細胞老化を抑制するメカニズムが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)