Project/Area Number |
07J09751
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山根 説子 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ナノゲル / リン酸カルシウム / 有機 / 無機ハイブリッド / シリカ |
Research Abstract |
有機-無機ハイブリッドにより、各材料の特性を併せ持つ新規材料の創製が期待される。本研究では有機-無機ハイブリッド手法を用い、疎水化多糖ナノゲルを種々の無機成分の足場として利用し、医学・バイオ分野への応用を試みた。2種類の無機物としてリン酸カルシウムとシリカを選択した。コレステロール置換マンナン(CHM)はアパタイト(HAp)ナノ微粒子の核として作用した。CHM-HAp複合化の形成過程を透過型電子顕微鏡(TEM)、動的光散乱法(DLS)、赤外分光法(IR)にて調べたところ、複合化操作終了後24時間以内ではCHM-アモルファス(ACP)ナノ粒子が生成し、さらに24時間後にCHM-HApへと変化した。本結果は、まず速度論的に優位なACPがCHMを核として生成し、その後熱力学的により安定なHApへの変化を示唆している。CHMナノゲルを足場として用いることで、ACP-HAp結晶転移を経ても分散性に優れたHApナノ粒子が得られることが示された。もう一方の無機物として用いた生体適合性を有するシリカは、アルコキシシランの加水分解・縮合反応により容易に調製することが可能である。コレステロール置換プルラン(CHP)にプロピルトリエトキシシリルイソシアナートを反応させ、CHPにプロピルトリエトキシシリル基(PTES)を化学修飾した(SiCHP)。同様にしてコレステリル基未修飾のプルランにもPTESを化学修飾した(SiP)。合成したSiCHPおよびSiPを水に分散させ、超音波および遠心処理を行ったところ、DLSおよびTEMから単分散な粒子の形成を確認した。また、ナノゲル構造を崩壊させるシクロデキストリンを添加したところ、若干の膨潤はみられたものの、ナノゲル構造の崩壊は確認されなかった。シロキサン結合による化学架橋を備えたCHP-シリカハイブリッドナノ粒子が生成したことが推察された。さらに、SiCHPナノゲルは蛍光標識インシュリンと複合化したことをサイズ排除クロマトグラフィーより確認した。以上より、SiCHPナノゲルは新規タンパク質キャリアへの応用が期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)