マルチメディアサービスに適した次世代光バルク転送プロトコルに関する研究
Project/Area Number |
07J10771
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Communication/Network engineering
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石井 大介 Keio University, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 光バースト交換 / 光スロット交換 / 光バルク転送 / マルチメディアサービス / 高品位コンテンツ配信 / スケジューリングアルゴリズム / GMPLS / 次世代イーサネット |
Research Abstract |
現在のネットワークの主体技術であるTCP/IPは、現在増加傾向にある大容量コンテンツ転送には適しておらず、新たな転送方式の実現が要求されている。そこで、本研究では、TCP/IPに替わる次世代の高効率光バルク転送方式の実現を目指し、光バースト交換をベースとしたスロット予約型光バルク転送方式を提案する。 本年度は、スロット予約型光バルク転送方式の検討、次世代イーサネット制御方式に関する実装実験を行なった。 前者に関しては、スロット予約型光バルク転送方式をルータソフトウェア上に実装し、プロトタイプ実験を行った。プロトタイプ実験により、まだシンプルな予約方式ではあるが、スロット予約を制御する技術を確立し、ムービーコンテンツをダウンロードできることを確認した。また、プロトタイプの基本性能を測定することで、実社会への適用を考慮した場合のスロット予約の技術的な問題点として、複数端末間におけるスロット同期を合わせる技術、コンテンツをロットサイズに細分化しコンテンツ毎に区別して転送する技術が挙げられることを確認した。また、計算機シミュレーションにより、スロットの長さ及びスロットを予約する方法に関して検討を行なった。検討結果に基づいて、今後もプロトタイプ実験を重ねる必要がある。 後者に関しては、実装実験により接続制御技術の検証を行なった。次世代イーサネットは、家庭や企業などで使用されているネットワーク技術を、長距離大容量転送に応用した技術であり、次世代の接続技術として期待されている。実装実験により、実社会への適用を考慮した際に想定される接続形態について、接続制御可能か検証し、正しく制御できることを確認した。今後、次世代イーサネットにより接続性を確立し、スロット予約型光バルク転送方式を用いて、大容量コンテンツを効率良く転送する通信システムについてプロトタイプ実験を行うことも視野に入れている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)